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DSPとは?活用の仕方やメリットについても解説

DSPとは「Demand Side Platform(デマンド サイド プラットフォーム)」の略語であり、インターネット広告において広告効果の最大化を目的としたツールです。広告主はDSPを用いて、配信したいターゲットや予算などを設定し、広告素材を入稿すれば、あとはDSPが自動で最適な広告配信を行ってくれます。こちらではDSPについて詳しく解説をします。

DSPとは

DSPとは、Demand Side Platformの略です。SSP(Supply Side Platform)が媒体社向けのソリューションであるのに対して、DSPは広告主・広告会社向けのソリューションという位置付けです。

デジタル広告はその誕生以降、デマンドサイド(在庫を購入したい広告主・広告会社)から見た在庫の購入方法がどんどん変化してきています。最初は純広告という形での購入方法のみでしたが、その後アドネットワークという形が誕生しました。2010年頃から、RTB(Real Times Bidding)と呼ばれる、より効率的に広告を購入するための概念が生まれ、それを実現させるための仕組み(ソリューション)として、DSPが誕生しました。

DSPは、DMP(Data Management Platform)と呼ばれる膨大なデータを保有するソリューションと連携することで、様々なターゲティングセグメントを用いて、一挙に複数のメディアに広告を配信することが可能となります。

DSPの選定ポイント

DSPにも様々な種類(プレーヤー)が存在しますが、その選定基準にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。一例をご紹介します。

1)安心・安全が担保されているか

DSPは、前述の通りRTBという取引形態の中で、SSP経由で数千・数万のデジタルメディアに一括で配信する、非常に効率的に広告在庫を購入することが可能なソリューションです。

一方でRTBの取引形態には多くのプレーヤーが介在するが故に、悪質なプレーヤーも存在してしまっていることも事実です。その結果、近年業界全体で重要視されているのが、「アドベリフィケーション」への対応です。

アドベリフィケーションとは、その名の通りAd(広告)をVerification(検証)することを意味しますが、主にこれら3つの項目の検証がより重要視されています。

A)Brand Safety(ブランドセーフティ)

広告主にとって不適切なサイト上に、広告が表示されていないか?(ブランド毀損の恐れがあるサイトに広告が掲載されていないか?)

B)Ad Fraud(アドフラウド)

その広告インプレッションやクリックは、BOTなどにより不正に水増しされたものでないか?

C)Viewability(ビューアビリティ)

その広告枠は、ビューアブル(視認可能)な状態で表示されているか?

現在、これらアドベリフィケーションへの取り組みはデジタル広告業界全体の課題となっており、しっかりとその対応がなされているか、業界全体で第3者が確認・承認をしようという動きになっており、その認証機関として、JICDAQ/一般社団法人 デジタル広告品質認証機構があります。

繰り返しですが、デジタル広告業界全体でアドベリフィケーションへの取り組みが重要視されている現在、DSP選定の上での最もベースとなる判断基準としては、JICDAQをしっかり取得しているか否か、になるのではないでしょうか。

2)どのようなSSP(メディア)と接続がされているのか

DSPは、原則的にSSPを通じて広告在庫を購入しています。従って、どのようなSSPと接続しているかにより、結果的にどのようなメディアやフォーマットに配信できるのか、ということに繋がります。DSPは、誕生当初はDiSplay枠(バナー広告やネイティブ広告)と呼ばれる広告枠への配信がメインでしたが、最近では、Video(バナー枠内で動画広告を配信や、OTTメディアのInstream枠への配信)や、オーディオ(音声)広告、DOOH(デジタルサイネージ)など、様々なメディアやフォーマットを活用した配信が可能となっております。

3)どのようなターゲティングが可能か

前述の通り、DSPはDMPと連携することで様々なターゲティング配信を実現しています。また、DSPが独自でユニークなデータを保有している場合もあります。デジタル広告の大きなメリットの一つにターゲティングできることが挙げられますが、DSPによりそのターゲティングセグメントが異なりますので、選定ポイントの重要な一つになってくるのではないでしょうか。

DSP活用のメリット

上記の選定ポイントにも紐付きますが、DSPを活用することで「安心・安全な世界観で」「あらゆるメディア・フォーマットのなかで目的に応じた選択をしながら」「様々なターゲティングを用いてターゲットに効果的に」アプローチすることが可能となります。

広告出稿の際には当然、様々なKPIや目的がありますが、その達成のための多くの手段/アプローチ方法を提供出来るのがDSP、とも言えます。

また、DSPはその名の通り、デマンドサイド(広告在庫を購入したい人)のためのソリューションです。

デマンドサイドにとっては、広告を配信するだけでなく、その結果を分析し、改善させることでさらにKPIやビジネスゴールに近づけることが重要ではないでしょうか。

その点、DSPで広告を配信した結果(配信ログ)は、多くの場合そのデータを抽出することができます。結果的に、デマンドサイドが自由に分析を行うことが可能となるのです。この柔軟な「データアウト(広告配信後のデータの抽出)」も、DSP活用の大きなメリットの一つです。

以上は、デマンドサイド(広告主・広告会社)にとってのDSP活用のメリットです。

弊社PORTOでは、これらデマンドサイドの皆様のみならず、様々な事業会社様に弊社ソリューションのOEM提供を行っています。最近では、「自社で独自のメディアやデータを保有しているが、広告事業を展開していない」「広告事業を展開し新たなマネタイズを行っていきたいが、そのためのソリューションもリソースもない」というようなお声を頂くケースが増えてまいりました。そのような際に、保有している独自のデータや、独自のメディアと柔軟に連携し、スピーディーに新規事業を展開することが可能な点も、DSPの大きなメリットの一つです。

DSPを活用して広告配信を行うならPORTOへ

会社名 株式会社PORTO
設立 2021年1月4日
住所 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目21−1 渋谷ソラスタ15F
代表取締役 吉田大樹
事業内容 ブランド広告主向けアドプラットフォーム事業
URL https://portodsp.co.jp/